ガバナー方針

地区方針

アーサー・フレディック・シェルドンによると、「経済学とは奉仕学のこと に他ならない、すなわち奉仕に徹するものに最大の利益あり。広い意味におい て人生の成功は、単なる幸運や偶然のお陰によるものではなく、自然の法、す なわち精神的・倫理的・身体的および高次の精神的法の支配に服するものであ る。これらの法のすべての命ずるところに従って行動を行えば、市場の成功を かち得ること必定である。天地の理法は、森羅万象の背後に普遍的理想がある との認識の深まりであり、人類連帯の自覚、万物帰一、本来人類皆同胞の自覚 のことであり、この次元に立てば企業の立場であると否とにかかわらず、奉仕 に徹するものに最大の利益有ということの本体を会得することが出来る。(1911 年ポーランド大会から)アーサー・F・シェルドンは1908年シカゴロータリー クラブに入会。ロータリー・クラブが対社会的意義を探求し始めて以来最初に してもっとも根本的にもっとも優れた根本理論探求者であるといわれている。 彼はロータリー運動の中心に[奉仕哲学]が存在することを論証しその理論構造 を哲学的認識論の中で体系的に位置づけることに成功した。人間が社会に対応 していくには社会に対して有用性がなくてはならない。自然的法則を人間関係 に適応したのが[奉仕の原理]であるから自然的法則を侵害するものは自ら破滅 に陥るであろう」と述べています。

今、この一瞬を大切に我利我執を忘れて行動し、会員一人一人が少しでもロー タリーの未来に向かって行動しながら進み、奉仕の理想にさらに近づくことを 2010-2011年度の地区方針といたします。

ロータリーが誕生したとき、ポール・ハリスはその発展と存続のために、社 会に対する貢献(シカゴ市民に対する)という一項を入れました。そしてその ことが105年を経た今も120万人も会員を有する世界最大の奉仕団体となる礎に なったことは誰もが否定しない事実であります。

ロータリーの原点である親睦と奉仕という二本柱について考えるとロータリ アンたるもののなすべきことはただ一つそれは積極的に行動を行う、行動する ロータリアンActive Rotarianたれ。

先ず1番目 個人的な活動においては自己の企業または専門職業において ロータリーの基本理念である崇高な職業倫理と多方面の奉仕を自薦しなければ なりません。ロータリアンが倫理訓に記されたロータリーの諸原則を単に語る だけでなくどこまで実践するかにかかっています。会員はロータリーのバッチ を着け、これを信用と奉仕の象徴にしなければなりません。

2番目 クラブの活動においては、クラブがどのような価値を持つかはクラ ブの会合に積極的に参加するかどうかの行動にかかっています。クラブの会合 で提起される問題について積極的に取り組み、そして自分の企業または専門職 業について語る機会を与えねばなりません。

言葉だけ美しくて実行の伴わないのは、
色あって香りのない花のようなものである。
花の香りは風に逆らっては流れない。
しかし良い人の香りは風に逆らって世に流れる。
眠らない人に夜は長く疲れたものに道は遠い
正しい教えを知らない人にその迷いは長い

3番目 自己の職業分野において高度な倫理基準と奉仕の理念の徹底を行う こと。

最後にロータリアンはその地域社会において積極的な行動を取らねばなりま せん。

さてロータリー通解でガイ・ガンディカーは【親睦】についてはロータリー 運動そのものではなく、ロータリーという植物が根をはり成長するための最上 の土壌であると言っています。私たちは親睦と親睦活動を混同していることが 多いのです。親睦会やゴルフ会に参加することは親睦活動に参加することで ロータリーの親睦とは違った次元であります。

親睦はロータリー運動を成立させる必要条件でありますが親睦活動はクラブ 奉仕に属する分野にあります。

ロータリーにおける親睦 友愛 友情は奉仕の心を作り出すための例会にお ける諸活動であり、例会の場で職業上の情報交換を通して分かち合いの心友情 を育み、人生道場により奉仕の心を育むのであります。

例会におけるすべての活動の前提条件になるのが親睦であります。

例会で学んだことを奉仕活動として実践する場が職場地域社会・国際社会で あり、この親睦を深める最適の場所が毎週一回の例会の場であります。ロータ リー運動においてロータリアン同士の友愛の心に裏打ちされたすべての行動を 【親睦】と呼ぶべきだと考えます。

友愛の心が育まれた例会を通して、ロータリアンがお互いに切磋琢磨し、自 己研鑽に努めることで、ロータリーの言う「親睦」が尚一層深まり、奉仕の心 が高まり、行動になっていくのです。

米山梅吉氏は【ロータリーの例会は人生道場】【お互い切磋琢磨して自己研 鑽に励む貴重な修練の場】といってるのを、皆様は何回と無く聞いておられる と思いますが、まさにこのとおりであります。

会社の運営は限られた時間の中でいかに有益な情報を効果的に提供するかを 考えるし、その行動を起こします。クラブの指導者の責務は会員に感動を与え

向上心を満足させ ロータリーに入ってよかったと言う機会を持っていただ くことにあります。

会長の時間・各種の報告 卓話 それぞれがロータリー運動の高潔な感動を 与える内容であってこそ例会の意義があります。

例会で学んだ奉仕の理想を職場・地域社会に自薦することがロータリーの会 員たる大きな役割であります。

このようなロータリーの本質を正しく理解しないまま、例会を単なる食事会 と錯覚し、これをロータリーライフと称する誤解が、会員減少に繋がっている のではと考えます。

例会の場で分かち合いの心・友愛の心を育くみ、自己研鑽を計り、その結果 生まれた奉仕の心が【入りて学び】であり、例会で学んだことをコミュニティ で行動実践するのが【出でて奉仕せよ】であります。

今を大事に行動し そして私たちの次の世代にも引き継がれる素晴らしい ロータリースピリッツを未来に残していこうではありませんか?ロータリー 200年を目指して。

地区キーワード

「育もう、友愛の心」

村上有司ガバナーが提唱された2009-2010年度「縁づくり」によって培われ たロータリーの縁による友愛の心を2010-2011年度は育み、会員が友愛の心を もってロータリーの未来を目指し、国際ロータリーに広がる人類皆同胞の心を 育て、奉仕の理想を四大奉仕部門で実践する。

以上を理解していただき、次年度への取り組みを、前年踏襲だけに終わらず に積極的果敢に活動していただきたい。そのためには2010-2011年度ガバナー として、可能な限りの支援をする所存です。

地区目標

  1. 組織活動を基本とした効果的な活動の実践について

    2002-2003年より採用したDLP(地区リーダーシップ・プラン)はクラブ への支援を、より迅速かつ適切に行い地区とクラブの充実を目的として導入 しました。このDLP、CLPの機能面を再確認して地区とクラブの距離を近く して組織の効果的な活動を実践します。

  2. ストップザ会員減少 1名の純増について

    2640地区の会員数は1997年の3,877名を最高の会員数として、それ以降よ り毎年減少しております。

    2010年3月末は2,254名の21名増会員数でした。現在日本の社会、経済状 況では大変難しい事ですが、この会員減少傾向を地区とクラブが一体となっ て会員減少傾向から純増1名会員増強に努力をお願いします。

  3. ロータリーの綱領について

      ロータリーの目的でもある綱領をロータリアン一人ひとりが内容を理解し て確認の為にクラブの例会、並びに地区のセミナー等において参加者全員で 唱和します。
  4. クラブを超えたリーダーの育成について

    ロータリアンの知識を啓発すると共にロータリークラブ内に将来の指導者 育成を目的として地区研修委員会で取り組み、またクラブへの啓蒙活動もお こないます。

    次年度地区大会を年度前半11月6日7日に開催、11月6日にはRI研修リー ダー中村靖治氏(2770PDG)による地区指導者育成セミナーを開催いたし ます。

  5. 危機管理委員会ついて

    派遣並びに受入留学生の安全管理に委員長・平原PDG奉仕プロジェクト カウンセラー、新世代部門各委員長・女性地区委員ならびにガバナー補佐・ 部外から2名・弁護士・婦人科医を選任して、危機管理委員会を7月1日か ら新メンバーで発足。(地区組織表をご覧ください。)諮問委員会にて規約を 一部改定・任期を1年にいたしました。

  6. 地区委員会の運営について

    各委員会においては効果的な運営を基本としており、委員の出席向上を徹 底いたします。また部門セミナー、研修会等の開催においても内容の充実と 充分な準備により、効率的な運営を目指すと共にガバナー事務所経費合理化 により地区委員会予算を仕分け後、増加させ、また参加費等は低価格にして、 クラブの負担を少なくするよう努力します。

  7. ガバナー補佐について

    2002-2003年2640地区が2002年7月1日をもって有効なるDLPを採択い たしました。それについて2009年7月1日から有効の「ガバナー補佐につい ての追補」がなされましたので 2010年7月1日から施行いたします。(資料添付)

    • 2007年手続要覧によるガバナー補佐の任務を遂行する。  
    • ガバナー補佐会議を原則として偶数月上旬に行い、効果的なクラブへの支 援を行う。
    • 2010~2011年度地区目標項目である会員増強維持    ストップザ会員減少に取り組む。
    • ロータリー財団寄付、米山寄付、その他地区事業について各組として対応 推進する。
    • 地区行事(地区チーム研修セミナー、会長エレクト研修セミナー、地区協 議会、各部門セミナー)に参加する。
  8. 具体的目標について

    クラブ数 72クラブ(2010年5月9日現在)年度初め72クラブの予定
    出席率向上 90%台
    会員数 クラブ毎にクラブに見合った会員増強目標設定
    ロータリー財団寄付
    • 目標額:1人当たり200ドル【特別寄付50ドル廃止】
    • ロータリー財団の有為なプログラムのためにレベルを落とさないよう、皆様にご協力をお願いいたします。
    • ポリオ・プラス寄付30ドルについて,当地区はチャレンジ追加分は完了して おります。寄付はいつでも受け付けております。
      ベネファクター:1クラブ当たり1名(50人以上2名)
    米山記念奨学会寄付 1人当たり20,000円(普通寄付6,000円を含む)    
    普通寄付金の必要性は「豆辞典」の9ページをご参照ください。

各部門活動計画について

後記の地区委員会の目標を達成支援いたします。

公式訪問について

2010年7月22日から10月21日迄の間で行います。原則として、各クラブを個 別に訪問する予定です。ガバナー補佐を中心に、公式訪問1週間前迄にクラ ブ協議会を開くようお願いします。 会長・幹事との懇談会は、例会前を基本に1時間位を予定しています (PETSにて案内済み) 会長・幹事との懇談会ならびに例会のみ出席します。

IM について

地区大会開催が11月6日7日を考慮して開催時期の検討をお願いしたい。 キーワードは“育もう!友愛の心”とするが、各IMで独自に考えていただいてもかまいません。 事前・事後どちらかの部門会議は「フレッシュ会員部門」「米山記念奨学部門」 「ロータリー財団部門」「情報規定部門」の4つは、必ず開催をお願いします。 それ以上の開催は自由です。 本会議の方法についても、各IMで決定してください。(例えば、パネルディ スカッション・講演会・活動状況の報告等々) IM出席率向上ならびに途中退場者の対策については、ロータリーらしい工 夫をいただきたい。 懇親会の開催については、全てゼネラルリーダーのご指導の下、ガバナー補 佐と打合せの上、各IMホストクラブにお任せしたい。

地区大会について

2010年11月6日(土) 全日空ゲートタワーホテル大阪
2010年11月7日(日) 堺市泉ヶ丘ビッグ・アイ

国際障害者交流センター(愛称ビッグ・アイ)は、自立、参加、 そして交流…新しい時代のノーマライゼーションのために「国連・ 障害者の十年」を記念して、全国の障害者の「完全参加と平等」 の実現を図るシンボル的な意味を持つ施設として、厚生労働省が 整備しました。

ゴルフ大会

2010年10月18日(月) 天野山CC 大阪府堺市南区別所1549-46

企画を工夫して友愛を育む懇親会開催。4コース同時スタートで多数のご参加をお待ちしています。

ガバナー月信について

Webガバナー月信をホームページに掲載。
クラブ会長幹事殿宛にガバナーメッセージを私信書簡として各クラブ事務局 に毎月初に送信させていただきます。