2000〜2001年度RI会長

フランクJ.デブリンの主要関心事項

 

1. 既存のRI並びにロータリー財団の指導力を引き続き積極的に支援する。

 ロータリーは、ポリオとの闘いに勝利を収めようとしています。世界保健機関は、2000年12月31日を、世界がポリオ最後の症例を報告する瞬間にしています。残念ながら、戦争および他の紛争によって、この旅路の最後の第一歩を踏み出すのがかなり困難になっています。ですが、不可能なことではありません。2000年12月31日、私達はこれまでで最も少ないポリオ症例の報告数を期待しています。そしてポリオとの闘いは、勝利を目前にしていることを確信しています。全国予防接種日に参加する、或いは他の多くの方法によって進んで行動を起こして下さい。

 識字率向上、清浄な水、低価格シェルターを、それらを必要とする地域社会に提供するプログラム、或いはすべての環境保全プログラムへの参加を忘れてはなりません。過去数年間に子供たちのために開始したプログラムをもなおざりにしてはなりません。

 

2. 会員増強・拡大と退会防止

 会員の固い基盤がなければ多くの関心事項に対処することはできません。私達は、今再び会員の数を増やすことに取り組まねばなりません。活動的な職業人をもっと勧誘して、ロータリー・クラブに新しい息吹を注入しなければなりません。

 質と量を上手く両立させて下さい。ポール・ハリス・フェローを表彰するように、新会員を入会させたロータリアンを表彰して下さい。私達の年度に最低1名の新会員を入会させたロータリアンには、ロータリー・ピンを取り巻く赤いリングで、又、本年を含め5名以上の新会員を入会させたロータリアンには、銀のリングで表彰しましょう。

 新会員を勧誘する一方で、現会員であるロータリアンのことも忘れないで下さい。会員退会防止活動に一層注意を払う必要があります。新会員を1名入会させるより、現会員を保持することの方が容易であることを忘れないで下さい。

 

3. 異民族グループの人々の入会

 ロータリー・クラブに異民族グループがもっと入会しやすいようにすることです。私達はロータリーにおける多様性に誇りを持っているにもかかわらず、ロータリー・クラブの多くは、自分たちの地域社会の真の多様性を反映していません。質の高い会員を有することの一環は、異なった視野を持つ人々を加えることにあります。これには、異なった宗教や政治観を持つ人々も含まれます。

 今日、ほとんどの地域社会には、多様な民族グループがいます。国際ロータリーですから、国際的な視野でものを考え、クラブに多様な文化および人種の人々を招くようにしましょう。

 

4. 積極的な広報とメディア

 広報の効果を大いに信用し、私達はPRの時代に生きているのですから、PRの機会を利用しない手はありません。しかし、PRは地元新聞に載せるのみならず、より以上のことが可能です。即ち、あらゆる手段でロータリーのイメージを高め、推進します。このことは、地域社会の住人をもっとクラブや地区の行事に招待することを意味します。また、地域社会にとって重要な問題を討議する公開会議を企画することも含まれます。

 

5.「奉仕の機会に関する項目」(直面している多くの問題に対処すること)

  (1)世界の人口増加

 この問題の核心には、教育の不足、特に婦人と少女に対する教育が含まれます。現在世界中におよそ8億8500万人の読み書きのできない人々がおり、その3分の2は女性です。少女達に読み書きを教えることで、次の世代へ低識字率が広がるのを防ぐことができます。読み書きのできる母親は、自分の読み書きを教えます。低識字率に対する意識を喚起し、これが蔓延するのを防止するために進んで行動を起こしましょう。

  (2)貧困の軽減(零細企業への貸出し)

 村落金融または零細企業への貸出し、貧困の低減です。少額、低利子のローンを提供することで、不利な立場にある人々が村落および都市部で事業を成功させ、また貧困から抜け出せるよう手を差し伸べてきました。

  (3)暴力の防止

 都市部における暴力の防止です。毎日、私達は新聞で暴力に関する記事を目にします。しばしば通りすがりの人々が犠牲者となっています。そこで私は、近隣地域監視プログラムを提案したいと思います。安全な地域社会を築き上げることに関して意識を喚起し、関係機関を支援することで都市部の暴力を防止することができます。

  (4)障害者の就職推進

 障害を持つ人々に雇用の機会を見つけ出すことです。驚くことに世界の10%に当たる人々が何らかの障害を持っています。にもかかわらず、こうした人々にとって仕事を見つけ、それを維持することは非常に困難です。障害を持つ人々のニーズと才能について意識を喚起し、研修を受けれるようにし、与えられるべき尊厳を持たせ、生気を取り戻させるよう進んで行動を起こして下さい。

  (5)失明回避

 世界に2千万人もの目の不自由な人々が存在します。この数字は驚異的ですが、もっと驚くのは、この半分の人々、1千万人が白内障の手術で視力をよみがえらせることができるという事実です。簡単な手術を受ける費用を払えないという理由で、1千万人の人々が物を見る能力を否定されています。これは容認できないことです。加えて、6千万人の低視力の人々のことも考えねばなりません。こうした人々を援助する方法を見いださなければなりません。こうした人々が視力を取り戻せるよう意識を喚起し、進んで行動をとる力を備えて下さい。

  (6)災害救援

 一晩で天と地ほど変わってしまった人々についてはどうでしょうか?自然災害により打撃を受けた地域社会のことです。こうした災害について意識を喚起することは、災害の発生直後は何ら問題ありません。その際には、犠牲者の窮状が新聞の一面を飾っていますから。ロータリーが足を踏み入れなければならないのは、絶望状態に関する記事が後方に押しやられ、まったく記載されなくなったときです。

  (7)飢えに苦しむ人々への食糧提供

 最も基本的なことです。即ち、飢えに苦しむ人々に食糧を提供することです。こういった漠然とした問題には、周到な準備と長期にわたる解決策が要求されます。現在開発中の食糧資源を作り出すことを中心に営まれる栽培プロジェクトを推進することを意味します。私達は、草の根レベルのボランティア部隊を有するロータリアンとして、この種のプログラムを実行することができます。

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