会員増強月間にあたって

新会員とロータリー精神を共に分かち合う

RI会員増強タスクフォース  第3ゾーンコーディネーター

パストガバナー 亀岡 弘

  世界的に会員の減少をきたし、21世紀のロータリーに危機観を訴える声が聞かれる。デブリンRI会長が“会員増強・拡大に向けた積極的なアプローチが必要である。今、再び会員の数を増やすことを取り組まねばならない。活動的な専門職業人をもっと勧誘して、ロータリークラブに新しい息吹を注入しなければならない”と云っている。そして会員増強、退会防止タスクフォースを設置し、会員の増強目標を各クラブにつき実質5名を要請している。

 それでは、どれほど会員が減少しているのか、過去5年間の当地区、日本、世界のクラブ数・会員数を下記に示した。1997年6月から2000年3月までに絞ってみると、当地区はクラブ数が増加しているが、会員数は約6.8%減少している。日本全体も当地区とほぼ同じ傾向である。特に1998年12月末日から1999年12月末日の1ヶ年間3,547名(2.81%)の減少(RIから送付のデータより)をきたしている。世界では1997年をピークに2000年3月までに36000有余名の減少となっている。

 何故このような減少をきたしたのか、原因は種々あるだろうが、何と云ってもロータリーに魅力を感じなくなってきたのではないか。

 さて、会員の皆様方がロータリアンとして果たしていない責任と義務をご存知ですか。会費を払うこと、例会に出席すること、奉仕活動に資金を出すこと、クラブ行事やプロジェクトに参加することは義務として知っているでしょうが、そのいずれでもありません。ロータリークラブに入会する時に受諾した義務のすべてのうちで、大部分のロータリアンが果たさないのは「ロータリー精神を他の人々と共に分かち合う」という義務です。そして資格のある人々をロータリークラブの会員に推薦することによって、ロータリーを広げる手助けをするという義務があることです。

 あなたが誰に声をかけてもらいましたか。あなたは誰かに声をかけるのを忘れてはいませんか。もう声をかけましたか。実業家や専門職業人の有資格者をクラブ会員全員が1年に1人でも推薦してみて下さい。ロータリーの会員増強はあなたから始まります。何よりも大切なことは声をかけてみることです。特に若い奉仕の心のある男女を推薦して下さい。クラブの活性化のためにも魅力あるクラブを構築するためにも若い血の導入が必要です。ロータリー精神を共に分かち合うためにも……。

第2640地区・日本・世界のクラブ数と会員数

年  度

年・月・日

第2640地区 日  本 世  界
クラブ数 会員数 クラブ数 会員数 クラブ数 会員数
1995・6・30 67 3,771 2,173 126,936 27,446 1,170,936
1996・6・30 69 3,830 2,208 129,488 28,134 1,206,112
1997・6・30 72 3,877 2,240 129,226 28,736 1,213,748
1998・6・30 73 3,749 2,260 129,491 29,113 1,201,595
1999・6・30 74 3,637 2,278 126,334 29,728 1,193,461
2000・3・ 8 *74 *3,615 2,284 122,783 29,562 1,177,713

※3月末日の数値

 

地区運営改革推進ワーキンググループ

いよいよ地区リーダーシップ・プラン(DLP)を始めます!

ワーキンググループ主査

中村幸吉・PDG

1. 地区リーダーシップ・プランをどのように進めるか!

・2000年10月にガバナー補佐を任命します。(IM各組より1名ないし2名)

・2001年1月よりガバナー補佐の研修を始めます。

・2001年7月1日より試行的にDLPを実施します。

・2002年7月1日より公式にDLPを導入・実施します。

 このように、当地区としてDLPの実施に踏み切りましたのは、国際ロータリーが2月14日〜17日の理事会において「2002年7月1日までに地区リーダーシップ・プランを採択しなかった地区は、全て国際ロータリー所定の地区リーダーシップ・プランが課せられ、採用するものとする」と決定したとの報を受けたことによります。

 ただ、当地区ではすでに「DLP 実施要網」を諮問委員会で決めてありますので、若干これを手直し、かつ、上記のように試行的な期間を設けることによって、このプランの円滑な導入を図ったのであります。すなわち、2002年7月1日よりの導入に向けて2001年〜2002年度においてDLPの試行的な実施を行います。そして2000〜2001年度では、その準備のために具体的な事柄をつめていきます。

2. ガバナー補佐はどうやって決めるのか!

第1〜第8組の各組に所属するパストガバナーが次のような項目を考慮しながら、地区諮問委員会へガバナー補佐の候補者を推薦します(8月末日までに)。そして、ガバナーとガバナーエレクトが指名することになります。

・ガバナー補佐は少なくとも3年間、地区内クラブに所属している会員

・クラブ会長を全期務めたことのある者

・ガバナー補佐の責務を受託する意志と能力のある者

・地区レベルで傑出した業績を上げていること

・将来の地区指導者として有望であること

・各組の区域内で選ぶこと

3.ガバナー補佐は何をするのか!

・定期的に少なくとも2ヶ月に1回ぐらい担当地区内のクラブを訪問し、ガバナーに報告する。

・1ヶ月あるいは2ヶ月に1回、ガバナー、地区研修リーダーの召集によるガバナー補佐連絡会(ガバナー補佐の研修も兼ねる)に出席する。

・担当地域の会長幹事会に出席し、各クラブの状況を掌握し、ガバナーを補佐する。

・特に地区の公式訪問が終了した後、ガバナーと綿密に連絡し、担当クラブの状況についてガバナーに報告、問題があれば、ガバナーと協力して対応に当たる。

・地区会合へ出席、担当クラブの会員数増減、財務などに関する情報を掌握しておく。

・その他、年間を通じてガバナーを補佐する。

4. 公式訪問におけるガバナー補佐の役割とは!

・クラブの「クラブ計画および目標の要約」の検討に協力するため、ガバナー補佐は、なるべく早く次期クラブ会長と協議する。

・公式訪問前に各クラブ協議会に出席し、ガバナーの代理を務める。

・ガバナーはガバナー補佐の協力を得て、公式訪問時に合同例会を実施することができる。

・ガバナー補佐は担当クラブのガバナー公式訪問時において、必ずガバナーに同行する。

・その他、ガバナー補佐は公式訪問についてガバナーを補佐する。

5. まとめ

「地区リーダーシップ・プラン」については、すでに前年度・月信No.9(2000年3月1日発行 P.6〜9)において、「ガバナー補佐とは!〜地区リーダーシップ・プラン(DLP)について〜」と題して、その詳細を記述してありますので、是非お読み戴きたいと思います。

 要はDLPの「第2640地区実施要網」にもありますように、地区レベルとクラブレベルでロータリーを強化・活性化することにありますので、いくら良いプランでも、クラブそれ自身、及び会員皆様のご協力がなければ活きてこず、効果が挙がらないことになります。

 ただ、これまでの経緯からすると、皆様にとってはその実施が唐突のように思われるかも知りません。月信No.9の最後に書いておきましたが、「ガバナー補佐の人選、それとの連携など未知の問題があり、どうしてもこれを採用しなければ、という状況に至っておりません」という次第で、「この際、人心を一新する意味で踏み切るという気運の高まりを待つべし」と消極的なことになっておりましたからです。

 それが一転して実施することになりましたのは、何と言っても1.にあります国際ロータリー理事会の決定事項であります。これが世界的には勿論、日本でもDLP採用の方向は必須であるとの判断の根拠になっております(ただ、この件は2001年4月に開催される規定審議会(当地区代表議員 中村幸吉)での取扱いがどうなるかという点で若干、不透明なところがあります)。

 何れにしましても、地区諮問委員会の判断は、良く準備し、導入・実施の戦略をよく練り、皆様のご協力のもと、斉々と進めて参りたいということであります。是非とも皆様の、このことに関するご理解を賜りたいと考えております。

 

第91回 国際ロータリー年次大会に参加して

岸和田東RC直前会長 〆野 淳一

 37時間かけて着いたところは、「南米のパリ」と呼ばれている、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス、「南米のパリ」と呼ばれるだけあって、ヨーロッパ風の建物が街並みを造っています。

 中でも世界三大劇場と言われるコロン劇場は、イタリア・ルネッサンス様式の建物で、ヨーロッパで話題になったオペラは1ヶ月も経たないうちに、ここで上演されたそうです。そしてタンゴ発祥の地のボカ地区や大統領府、大聖堂などを観光し夕方ホテルへ到着しました。

 夜には成川ガバナーのご苦労様会と水田ガバナーエレクトの激励会を兼ねた、第2640地区会員の集い“ジャパンナイト”が開催され、大勢の方々の出席を頂き、遙か南米の地でさらに親交が深められた事を喜んでおります。

 翌日は朝早くから大会会場に行き、友愛の家で色々な国の方々とバナーの交換やバッチの交換を行い、片言の英語で挨拶を交わし、クラブのPR、日本のPRを致しました。私は今までも、開会式や閉会式に参加する事はもちろんですが、この時間を一番大事にしてまいりました。過去7回の国際大会の参加で沢山の国の人達と、言葉は充分に通じなくても気持ちが通じ合えることが出来たように思っております。

 その夜、閉会式に出席いたしました。閉会式の会場は夜の部というのに満席で後に立っての参加となり、カルロ・ラビッツアRI会長の挨拶などを聞き、大会会場を後にしました。

 翌日は朝3時半の起床で、いよいよ待望のイグアスへ向かう為ホテルを出発し空港へ、しかしポサーダス行きの飛行機が天候不良の為欠航との事、旅行社の方やロータリアンが航空会社と交渉するがなかなか答えが得られず、このままでは、後のスケジュールや飛行機の都合もあり、一番楽しみにしていたイグアスの滝を見る事が出来ないのでは、と半ばあきらめの気持ちになった時、午後4時に飛行機が飛ぶ事になった旨の報告があり、全員がやったー!と歓声をあげた、しかもポサーダスではなく、イグアスへ直接飛ぶとの事、ああこれで待望のイグアスの滝が見れると喜びイグアスへ、ところが翌日朝起きてみると、一面真白で何も見えない、滝の見学に出るものの音だけはゴォーゴォーと聞こえるだけで滝は見えない、今日は午前中の飛行機でリオ・デ・ジャネイロへ発たなければならない、時間は少ししかない、気持ちが焦ってくる、何とか見る事が出来ますようにと、祈るような気持ちで歩いていると、すうっと、霧が晴れて来たような気がして前方を見ると、うっすらと白い滝のようなものが見える、あっ滝が見える!誰かが言うとみんなが口々に、見える!見える!その声はうれしさのあまりうわずっていました。

 少しずつ霧が晴れ、霧の中からあの壮大な滝が少しずつ姿を現してくる様子はとても言葉では表現出来ないくらい幻想的で、最大の見せ場である「悪魔の喉笛」の所では足がすくみ、目からあまりの感動に涙が流れていました。かつてルーズベルト大統領夫人がイグアスを見て「かわいそうな私のナイアガラよ!」と言ったように、想像を絶する迫力でした。もっと見ていたいと思う気持ちでリオに向かい、リオの市内を観光し、機中2泊という過酷な帰路につきましたが、それぞれ、満足、来て良かったという顔で眠っておられました。この様なすばらしい感動を与えて下さった皆様に感謝申し上げます。

 来年、アメリカのサンアントニオでまたお会いしましょう。ありがとうございました。

 

パストガバナー夫人の集い

岸和田東RC 環境保全委員長 平瀬有里

 梅雨の合間の好天にに恵まれた去る七月八日泉州岸和田の地に於きまして諮問委員会が開催されました。これに合わせてパストガバナー、ガバナーエレクト、ガバナー各ご夫人方の集いに総勢11名がお集まり下さいました。

 私たち岸和田東RCでは、水田ガバナーの御意見により今岸和田が熱くなっている新名所ベイサイドモールと古い城下町の雰囲気を残す五風荘の見学を企画し男性1名女性4名でお世話しました。ベイサイドモールでは、武藤マネージャー(岸和田南RC会員)から館内の案内と施設の成り立ち及び環境問題や新しい街のイメージ作り等有意義なお話をお聞きしました。五風荘では、回廊式庭園の散策や数寄屋造りの広縁に展示された夏原会員の造形美術アクリルの作品を興味深くご覧頂くとともに、本日のメインで有りますお茶席は緑豊かな庭園を拝観しながら、柳澤会員とその社中の方々によるお点前で一服頂戴致しました。和と洋の調和のとれた街、新旧名所をもつ、私達の岸和田市をほんの一部短時間でしたが御夫人方による和の集いの御案内も無事終えて午後4時20分頃五風荘をあとにしました。

阪南ロータリークラブ会員

70歳でヨット無寄港世界一周の快挙

 70歳の史上最高齢で、たった1人、ヨットでの単独無寄港世界一周に挑んでいた大阪府阪南市(阪南ロータリークラブ会員)のヨットマン鹿島郁夫さんのヨット「コラーサ70」号が、約5万5千キロの航海を354日かけて終え、7月7日午前、日焼けした顔に笑みを浮かべて出発地の大阪府岬町淡輪ヨットハーバーに、阪南ロータリークラブ会員及びヨット仲間の祝福の中、無事帰港されました。