小島ガバナー地区現況報告

 この地区大会を開催するに当たりまして、一年半以上前から用意を重ねて頂きました加藤会長及び深井地区大会実行委員長と幹事の皆さん、会員の皆さんに厚く御礼申し上げます。また、和泉・和泉南・忠岡のコ・ホストの皆さんもお手伝いいただきました。感謝するのみでございます。さらに過日、15日に地区大会の記念ゴルフコンペを開催しました。どの程度ご参加して頂けるものかと非常に案じておりましたが、お申し込みが多すぎまして、ホスト、コ・ホストの方々に無理言いまして参加人数を減らしたような現状でございました。これも皆さんのご協力のお陰でありました。厚く感謝申し上げたいと思います。

 地区現況として、一番気になるのは会員数のことでございます。昨年の71日、3,118名を引継ぎまして、それから先ほどご紹介ありました新クラブ、大阪金剛が拡大され、75クラブだったのか76クラブになりました。大阪金剛さんは28名のチャーターメンバーですから、28名会員が増えたわけですが、それを加えましても2月現在で約22名減っております。従いまして、現在は約3,090人ではなかろうかと思います。当地区で一番会員数が多かった時は、4,000名になるのも間がないなと思っておりましたが、現在では800名以上減っております。会員数が減るということは、地区の分担金その他、地区の会計にかなり大きい影響がありまして、今14,000円の地区分担金を頂戴しておりますので800名減りますと1,100万円収入が減るわけで、これをなんとかカバーせねばならず、非常に難しいことになっております。

 月信を考えますと、3,500部刷りまして各クラブ(各地区にも)にお送りしますと、大体1,000万円経費がかかります。4,000万円程度の収入で、この金額を月信に使うのはできない事であります。これをホームページに掲載し、配布するのを一切止めまして、800万程度は節約できたように思います。それで後半の地区分担金というのを1,000円安くさせて頂きました。それが一番大きな変化であったと思います。

 もう1つ、これは私の個人的な希望であったかも知れませんが、地区協を個別の開催に致しました。地区協議会というのは、会長・幹事、4大奉仕部門、財団、米山と大体8つの部門を同日に集めまして、後半は各部屋に別れて開催されていましたが、私はやはりガバナーとして各役員・理事さんに直接話しかけたいと思いまして、別々に8回に分けて開催させて頂きました。経費が大変安く、約半額で開催できたのであります。

 地区の活動といたしまして、皆さんにお願い致しましたのが色々ありましたが、私が力を入れなければならないと思いましたのが、ポリオ撲滅であります。今年の9月に発生をゼロにして、それから一年半ほど見て発生がなければ、2005年の国際大会で「ポリオの終結」を宣言して皆さんで喜びを共にしようということでしたが、予期しなかった資金が必要になりまして、ロータリアン1人当たり67ドル集めなければならないのです。ただし日本は経済的に多少ゆとりがあるので、その倍位寄付していただけないだろうかとの話がございました。1人頭135ドルになります。今大体財団の寄付は200ドルプラス毎年頂戴しております。クラブから財団への送金を、まずポリオプラスに出して頂き、1人当たり135ドルになりましたらポリオは止めて一般寄付の方へ回してほしいとお願いをPETS、地区協で致しまして、会長さん方にご賛同を得たわけであります。

 今日は米山の島津理事長さんも来て頂いておりますが、米山への寄付は3月末で19,000円でございます。本日のプログラムの12〜13ページをお読み下さるとお分かりでしょうが、それ以外の事をちょっと申し上げますと、一つには世界社会奉仕であります。今まで地区が皆さんからWCSファンドとして2,000円を頂戴しまして、その資金で色々とWCSを行って参りましたが、ほとんど会員の皆さんが「地区が何をしたのか」をご存知ないのが実情でありまして、WCSは地区に2,000円納めたら終わりとお考えになっているのが、正直なところでありました。それでは折角お金を出して頂いたのに申し訳ないと思いまして、今年は地区として何もせず、クラブが独自にやって下さいお願いしました。それに対して地区から同額補助をお出しましょうと、50人のクラブで1,000円集めて5万円になりましたら、地区からも5万円出しますから10万円にして奉仕活動をやっていただきたい、と申し上げたのです。実にたくさんの、42〜43のクラブが世界社会奉仕に手を出していただきました。

 今年は、会長代理がタスマニアから来て下さいまして、ちょうど良い機会でありましたが、2640地区が1997年に2回目のGSEをタスマニアへ行った時、和歌山RCの北村さんが団長で行かれたのですが、その北村さんにタスマニアから手紙が参りまして、タスマニアには大きな病院が2箇所くらいしかなく、急患が出ますとその病院に連れて行くのですが、高速道路もなく急ぐ場合はヘリで運ばねばなりません。タスマニアのロータリーがヘリコプターとパイロットを援助したのですが、多額のメンテとかガソリン代がかかりますので、これを2640地区さん少しでも援助して頂けないでしょうかということでありました。タスマニアはお馴染の所ですから、良かろうとなりまして、協力して下さいとお願い致しましたら、御坊・御坊東・御坊南・泉南・大阪金剛・泉大津の6クラブが賛同して下さいました。

 クラブが実行するということは、送り先もクラブが決め、何に使われるのかもクラブが見極め、恐らくこういう事に使ったという返事もクラブに来ているはずです。そういう意味からも、2千円出して地区が勝手に使ったという感じではなく、皆さんがニコニコなり何なりから集めた金でこういうことをやり、相手の国でこんなことだったと、インパクトが返ってきますので、非常に良かったのではないかなと思います。

 去年前田直前ガバナーの年度で、この2640地区が誕生してから20年経ちました。この20年間の歴史を一冊の本にまとめよういうことになりまして、20年史編纂委員会、中村PDGが委員長で用意して頂きました。

 昨日の会長幹事懇談会の席でも申し上げましたが、堺西さんに推薦していただいた財団奨学生の女性がドイツに行ってドイツ語の勉強して帰ってきました。すごく喜んで今幸せでいっぱいですというメールをくれました。その女性は全く耳が聞こえないのです。彼女の世界には音というものがないのです。そういう学生がドイツ語を勉強して帰ってきました。留学の最後にホストクラブで「有難うございました。さよなら」との挨拶をドイツ語でしたそうですが、話が終わったら全員が立ち上げって拍手してくれたそうであります。私は今年この地区の奉仕活動を色々皆さんにやって頂きまして、どれにも対しても有難かったなと頭を下げるのみでありますが、どれか1つと言われると、やはり堺西さんがご推薦頂けました、耳の聞こえない女性がドイツに行ってドイツ語を勉強して帰ってきて良かったと思っている、それが一番心に残っております。

 これで終わります。どうも有難うございます。