来賓挨拶 鈴木 重信 大阪府副知事

おはようございます。大阪府副知事の鈴木でございます。
 今日は知事から祝辞を預かってきておりますので、代読をさせて頂きます。

 国際ロータリー第2640地区大会のご開催を心からお喜び申しあげます。
 皆様には日頃から地元大阪・和歌山で住みよい豊かな町の街づくりや、国際親善など、国内外に渉る幅広い活動を展開されておられていますことに、心から敬意を表しますとともに、合わせて大阪府政の推進に何かとご協力いただき深く感謝いたします。
 さて、みなさまは、今年度「慈愛の種を播きましょう」をテーマにご活動を展開されていますが、慈愛とは広辞苑を見ますと、母が子を大事に育てる、又その愛情の深いことを言います。
 20世紀は物の時代と言われ、物資的には素晴らしい進歩を遂げましたが、一方心の豊かさが疎かにされていたように思います。ひったくりを始め、年々増加する少年犯罪は満ち足りた慈愛を知らない子供たちが私達大人に警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。こうした中、皆様が様々な場面で種を播き、心豊かな社会という実りの収穫のために、人づくり、町づくりに努力されていることを本当に心強く思っています。
 私も知事に就任して以来、大阪が本来持っている元気をもう一度取り戻そうと、産業の活性化や都市の再生など、大阪再生の種を播いてきました。少しはその種が根付き始めたかと感じています。そして、私も今年は初心に戻り、大阪の確かな未来に向けた最大の投資ともなります、子育てを重点テーマの1つとして、新しい芽を皆さまと一緒にしっかりと育てて参りたいと考えています。私たちが播いた種でSMAPの歌う「世界に一つだけの花」のように子供も大人も全ての人がそれぞれの個性を生かし、ONLY ONEの花を咲かせるそんな大阪にしたいと思っていますので、皆様にはお力添えをどうか宜しくお願いいたします。
 国際ロータリーは来年大阪で国際大会が開催されると伺っております。世界各国から多くの方々が訪れますこのような大会が大阪で開催されますことを嬉しく思いますとともに、こうした機会に皆さまの奉仕の輪が一層広まりますことを心から願っています。
 結びに地区大会の実り多い成果と、国際ロータリー第2640地区の益々のご発展をお祈りいたしましてお祝いの言葉とさせて頂きます。

平成15年4月27日   
  大阪府知事 太田 房江

 本日はどうもおめでとうございます。

 

来賓挨拶 茶谷 輝和 泉大津市長

皆さんおはようございます。本日は国際ロータリー第2640地区の地区大会が皆さん方多数のご参加を賜りまして、このように盛大に開催をできますことを、まずもって心からお喜び申し上げます。又、本年度は小島ガバナーが大変皆さま方にお世話になっておりまして、ホストクラブの名誉会員として、有難く厚くお礼を申し上げる次第でございます。
 皆さま方には大阪南部から和歌山県ということで、広範囲な地域におきまして、国際交流、あるいは文化事業、あるいは援助事業など様々な場面におきまして社会奉仕に貢献しておられるところであり、深く敬意を表し、そして感謝を申し上げるところでございます。又、本市の市政各般にわたりましても、大変なご協力を賜っておりまして、重ねて感謝を申し上げる次第でございます。
 さて、過ぎ去りました20世紀、この世紀は大量生産、大量消費の世紀でございました。戦後、日本は勤勉で優秀な民族性を発揮いたしまして、ひたすら物作りに励んでまいったところでございまして、そのお陰で世界一のGDPを誇る何不自由ない国にまでに成長いたしたところでございます。しかし、驕りもあったのだろうと思います。バブル経済が崩壊いたしまして、みるみるうちに二流の国に落ちておりました。人の心も利己主義になりました。自分さえ良ければいいと、人はどうなってもいいのだという風潮でございました。権利・自由を要望し、そして義務を忘れてしまったということでございました。このように昔の日本人の良い所を忘れてしまったような感が致します。こう思うのも私だけではないだろうと思っております。移り変わりまして21世紀はグローバルな考え方で物事にあたらなければならない時代でございます。
 今こそロータリーメンバーの活動が大変重要であろうというふうに思っておるところでございます。皆さま方には世界に優秀な同士がおられるわけでございまして、世界のメンバーが心を1つにしていただき地球の救済に取り組んでいただきますことを、切望してやまないところでございます。
 最後でなりましたけれども、国際ロータリー第2640地区が小島ガバナーを中心に会員皆さまの結束を持っていただきまして、ますます飛躍発展されますことをご期待申し上げますとともに、ロータリアンメンバー皆さん方のご健康、ご多幸も合わせてご祈念を申し上げまして、本日のお祝いのご挨拶とさせて頂きます。本日はどうもおめでとうございます。

 

田中 作次 RI理事エレクト 挨拶

皆さまこんにちは。小島ガバナーからご招待頂きまして本当に有難うございます。私の尊敬するジョン・ソーンさんご夫妻が会長代理としてこの盛大な地区大会にご臨席賜っていることに心よりお喜び申しあげます。私は財団の役が長かったものですから、当地区の中島パストガバナー、平岡パストガバナーご夫妻には大変お世話になっております。又才門さんと同期でありまして199495年度のガバナーでございます。
 さて、地区大会には昨日の午後から参加させていただきまして、私感じたことを5つにまとめました。短い時間でありますのでお許しください。A・B・C・Dでいつものようにやらせて頂きます。

A.アグレッシブ
 非常に全てが積極的な活動をなされている。と言うことであります。
B.ベイシックス
 基本であります。ロータリーの基本は何かと言いますと、私が考えるに、ロータリーの奉仕の理想だと思います。奉仕の理想とは、思いやりの心を持ち他人や社会の為に役立つこと、と思っています。この精神が非常によく理解され、その目的に向かって皆さんが邁進されているということをつくづく感じました。
C.コミュニティーサービス
 当地区の色々な活躍は、ロータリーが存在する地域社会に最もよく尽くされております。そして地域からの信頼を得て、新たなロータリアンが加わっていくという善循サイクルは今ちょっと停滞しておりますが、今後その可能性は高いと思います。
D.ドリームズ
 当地区の皆さまは特に夢を持っています。目標を持っています。人間は夢や目標を持っていなかったら辛い事に耐えられないと思います。目標があればこそどんな困難な時も越えられるのではないでしょうか。
E.エンジョイ
 ロータリーは地区大会だけではなく、やはりエンジョイしなければなりません。今日のプログラムを見ていましても、皆さんがエンジョイできるような内容になっていると思います。

 私はロータリーに入って良かったなと思うことを1つ挙げます。
 私は人によって好き嫌いがあり、それは入会してから45年間続きました。ところが突然変わりました。私に意地悪したと思われる人に対し、尽くそうと思いました。それは「眼には眼を」ではなく、「眼にも愛を」です。自分が痛めつけられたと思う人には、その人の長所だけを見て、悪いところは捨てるようにします。そうすれば私にとって嫌いな人はいなくなり、全て私の兄弟であり仲間であります。長所を持たない人間も組織もありません。そういう意味でロータリーは私の感謝する基礎となっております。ロータリーは人生を考える場所であり、色々な方から色んなことを学び、そして自分の生きがいをよりエクスファンドさせていくことの出来る組織です。ロータリーも色々な問題を抱えております。その短所は、どんどん改善をしながらよりよい方向に持っていこうと思います。
 最後に、当地区が世界の約530ある地区をリードしていく地区になりますことをお祈り申し上げて、ご挨拶にかえさせていただきます。

 

島津 久厚 米山記念奨学会理事長 挨拶

米山奨学会のお仕事しております、島津久厚でございます。
 本日の盛大なる地区大会にお祝いを申し上げ、また日本の米山奨学事業のリーダー的な地区でいらっしゃる当地区の皆さま方に米山奨学会に対するご後援に対してお礼を申し上げれば、私の役目は済むわけでございます。
 少し米山奨学事業について述べさせて頂きたいと存じます。これは篤とご承知のことでございますけれども、この米山奨学事業と申しますのが、日本にロータリーを導入された米山梅吉翁の業績を称えて東京クラブが昭和27年に始めたのが起こりでございます。その後全国の地区、クラブに広がりまして、又財団法人ともなり、現在のように盛況で社会に貢献しておるところでございます。
 事業の内容はこれまた言うまでもないことですけれども、外国から日本に来て学んでおられる主として大学生の方々に奨学金を差し上げるというのが事業でございます。現在年間1000名の奨学生に奨学金を支給しております。その金額については大学院の方が月額10万円、大学生の方が月額12万円ということでございまして、日本の数多くある民間の奨学金団体としては1番大きいと申されております。ただ規模が大きいから、あるいは金額が相当なものであるからと言うだけではございませんで、やはり米山奨学会の意義と言うものはスポンサークラブ、あるいはカウンセラー制度、そういう制度で本当に親身なお世話を外国の学生さん方にすることができると言うのが本当のロータリーらしい特徴であると思います。日本の奨学金制度について色々な批判をなさる方もロータリーのこの制度は宜しいと言っておられるのでありまして、本当に日本のロータリーの誇りとするところであると思います。
 その中で特に当地区は先ほど申し上げましたように、リーダー的なる存在でいらっしゃるわけでございます。現在これまでも日本にきて米山奨学生になられた方々が本当に目的を達せられて世界のどこかで社会に貢献にして頂くと言うことを期待するとともに又、日本に対する国際理解も大きく深めて頂だけることを期待しておるものでございます。
 ただ、いささか残念なことは先ほどのお話がございましたけれども、この経済情勢でございまして、当地区は大変に経済的にも、又行動的にもご支援を頂いておりますけれども、日本全部で参りますと、寄付金が減少しているのが現実でございます。これは日本のあらゆる方面で見られる現象でございますけれども、米山奨学事業についてもそれが見られるわけでございまして、折角多くの外国の学生さんにその目的を叶えさせてあげたいというロータリーの意思が今後強く続くことができますように、この場を拝借いたしまして皆さま方にお願いをする次第でございます。
 お祝いの言葉だかお願いの言葉だか分からなくなりましたけれども、深くお礼を申し上げましてご挨拶する次第でございます。有難うございました。