会長・幹事部門懇談会(3)

ロータリー米山記念奨学会 常務理事・事務局長 宮崎 幸雄様のご挨拶

今日は地区大会にお招き頂き有難うございました。最初に今日はRI会長代理のジョン・ソーン、シャーリーご夫妻をエイドなさいます中島さん、RI理事エレクトの田中作次さんと同席して皆様方にご挨拶することを大変光栄に存じます。

米山奨学会はロータリーの国際奉仕の1つの財団として設立され、現在1,000名の海外からの留学生に奨学金を支援しております。米山奨学会は約40年となり、その総数はこの4月で10,400人になったと思います。主としてアジア、韓国、中国、台湾を中心にした留学生をロータリアンがケアーしている奨学事業であります。民間の奨学団体が年間に支援する奨学金は約60億円と云われ、その中の20億はロータリーが支援しており、毎年1000人の奨学生を支援していますが、世界の先進国の中では10分の1位の実績しかないのが残念です。

当地区のパストガバナー・小島ガバナー・前窪エレクトさん等地区を代表される方々に本当に献身的に奨学事業に奉仕して頂いております。私は今日此処に参ります時、最近届いた学友の記録を新幹線の中で読みながら胸が熱くなる卓話に出会いました。大阪女子大学修士課程で勉学し、2640地区でサポートしてもらっている李 丹という女性の卓話です。彼女が日本に来てからのお父さんからもらった手紙の中で寡黙な父だったけど離れてみると自分に深い愛情をもってくれていることを知った。その父は彼女が留学している間に事業に失敗したがもう一度再建する様に頑張るから、今迄500円の仕送りが100円しか送れなくなったとの父の詫びの手紙と、あなたも困難な環境の中で力強く生きることを日本で学んで下さいとの内容で彼女は父が自分をこんなに愛してくれているのかを知り、又私を支えてくれる家族を大切にしなければと日本へ来て感じましたと言っております。この様に彼等彼女等を励ましロータリアンとの交流を深めておられる31名のカウンセラーの方々どうぞよろしくお願い致します。多くの奨学生が日本から帰国数年後、その学友会に参加する時、日本で学んだものはポールハリスの友人でもあった米山梅吉さんの精神だと言います。彼等彼女等はロータリアンと接触をして、その生き様の中から自分の将来、あるいは生き方を発見しようとしております。重ねてこの場をお借り致しまして、皆様方の今以上のご支援を賜ります様お願い申し上げ、奨学事業に対して今迄のご厚情を感謝申し上げます。どうも有り難うございました。