東日本大震災復興支援プロジェクト

堺フェニックスロータリークラブ

このプロジェクトのきっかけは、当クラブの有志で国際ロータリー第2520地区の地区大会に参加し、被災地の現状を視察したことに始まります。そして1通のメールが来ました。現地にも行った中井昭宏会長エレクトを担当とし連絡をとりだしました。

―仙台青葉RCよりのメール一部です―

2011年3月11日、日本、東北地方を襲った大地震及び津波により、沿岸部を中心とし、空前の死傷者、未だに多数の不明者、家屋の倒壊にとどまらず、日本でも有数の農業、漁業、さらには産業にまで甚大な被害をもたらし、すでに一年以上が経過しました。

諸外国からの数々の心温まる支援も含め、歩みは決して早いとは言えないものの、少しずつは、改善されつつある。というのが現状で、決して復興までには至っていません。このような現状から、日本のロータリーとしましても様々な支援活動を続け、又、今後もまだまだ支援を続けていかなくてはなりません。

さて、これからの支援の一つとして、心の支援が強く求められる時期に来ていると考えます。特に子供達へのケア、今回の地震、津波により家屋が津波で流され現在は仮設住宅に入居をせざるを得ない子供達、その中でも肉親を失い又、兄弟、姉妹とも別れなければならなかった子供達、もし、この震災が無ければ、一家で、又両親と休みには、どこかに遊びに行こう、と言った計画だけではなく、子供達の心の中に、ポッカリと空白の時間だけが、過ぎていくような状態の子供達をたとえ短期間でも全く違った場所で、子供達が心から楽しめるプログラムとして計画しました。

そのプログラムが、『今年の夏休みは、茨木キャンプとユニバーサルスタジオの旅に皆で行こう!』です。特に被害のひどかった、名取の閖上の中学校と岩沼の玉浦中学校より、希望者70人をキャンプ場にて自活生活を体験してもらい、優しいお兄さん、お姉さんの温かい指導を受け2日間の夜を共に過ごします。一生懸命に自活生活をしたご褒美にユニバーサルスタジオジャパンで遊んでもらいます。新しい友達と頼りになるお兄さん、お姉さんと親しくなる事が、心の中にポッカリと空いた穴の一部でも埋める事になって欲しく、この旅が終わった時、少しでもたくましくなって欲しいのです。今年8月8日~10日に主催大阪茨木RC、協力宮城県岩沼RCにて計画を進めております。どうぞプロジェクトへの支援協力をお願いします。

クラブ理事会で話し合いを重ねました。全員一致で支援協力をすると。

茨木ロータリークラブの皆様から、当クラブの早々の協力支援の決断に対する感謝の気持ちがしっかりと伝わってきました、そしてプログラムの内容の素晴らしさを見た時、この大きな奉仕活動を実行された茨木ロータリークラブの皆様に心から声援を送り、協力させていただけた事に感謝いたしました。この3日間にもわたる活動を成功させる為、茨木ロータリークラブの皆様はどれほど心を砕かれ、どれほど労力をかけられた事でしょう。表舞台には立たなくても、当クラブも協力できた事こそロータリーの本分ではないかと納得いたしました。

会場では福音歌手森祐里さんのミニコンサート、和太鼓奏者上田秀一郎さんの激励太鼓演奏の二部から構成されていました。森祐里さんは、NHK歌のお姉さんをつとめられた後、現在は福音歌手として世界を飛び回り心に響く歌声で希望のメッセージをとどけています。東日本大震災被災地でも度々鎮魂のコンサートを継続されています。会場の子供たちの一人ひとりの肩に手を置き、背を抱き締めて『歌は心を元気にしてくれます。どんな時も その先に新しい扉が有ることを信じて笑顔で歩いて行ってくださいね』と歌いながら語りかけられた時、子供たちの多くは涙を流し感動で胸が熱くなっていました。この会場にいて、今後、被災地の孤児の子供たちに心の支援活動も必要だと思いました。上田秀一郎さんの和太鼓は子供たちも参加して、その力づよさは体全体に響き渡りました。参加した子供たちの顔から笑顔がみられました。感動しました。

当クラブでも何か、このようなプロジェクトができればと思います。会員のみなさまのご協力よろしくお願いします。東北にメイクアップに行きましょう。きっと何かが見えると思います。

昨年、東日本大震災から1年経って、当クラブの中井会長エレクト、中井幹事、貝山副幹事、内藤会員が国際ロータリー第2520地区の地区大会と被災地の視察に行きました。この地区に対して震災発生時の当地区のガバナーは当クラブの米田会員で、支援物資を届けた地区です。

不思議なロータリーのご縁を感じます。行動し、奉仕活動を行うことで繋がりができ、絆が生まれることを今回のプロジェクトに参加し実感いたしました。

実際に東日本大震災の被災地の現状を見た当クラブの会員の方々はどのような心境で現地の状況を感じてきたのか、心痛の思いだったに違いありません。奉仕プロジェクト委員会から被災地の孤児の子供たちの支援が急務であると提案があり、当クラブに支援の依頼がありました。そして会長として賛同し、はっきりわかりました。もっと多くの支援が必要だと、ロータリーの活動を通して何ができるかを、この1年考えながら奉仕活動を進めていきたいと思います。

今回のプロジェクトは、主催 RID2660茨木RC、共催 RID3480台北西北RC、協力 RID2520岩沼RC・RID2660千里メイプルRC・RID2640堺フェニックスRC